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日記&エッセイ

ママ日記
「小さな手のパワー」T美さんの日記より(4)

私は、子どもたちを3人とも近くの公立保育所に預けて働いています。
上の2人が、大人の足で歩いて25分ぐらいのN保育所。一番下の子が、同じく歩いて25分ぐらいのA保育所です。
この二つの保育所は全く正反対の方向にあるため、朝だけおばあちゃん(私の実母、近所に住んでいます)がA保育所を担当してくれています。

上の2人はもう年長さんですから、歩けば良いとは思うのですが、なにぶん朝のことですから親のほうに余裕がなく、ゆったりのんびり歩かれてはたまらない!!と思い、自転車の前と後に乗せて送迎しています。

とても立派な電動自転車で、子ども乗せ専用の自転車になっています。
しかし、本当は自転車の前と後に乗せるのは、交通規則違反なのだそうです。しかも、前の座席の体重制限は15kgまでだそうです。それなのに、我が子は18kgと17kgが前と後に乗っているのです。また、仕事のかばんや保育所での荷物を運転ハンドルにぶらさげてもいます。運転している私の大変さは、容易に想像していただけると思います。

それでもまだ、平面や下り坂を走っているときは慎重に走っていればなんとかなります。
一箇所だけ、距離にすると5mぐらいはあるでしょうか?上り坂の歩道橋があるのです。
狭いので、自転車をおりて押して歩かなければならないのですが、もう本当に口もきけないぐらい重いです。
時折、道行く人が「お手伝いしますよ」といって後から押してくださいます。
そんな時には、大変ありがたく「ありがとうございます」と素直に押してもらい、子どもたちにも「今日はラッキーやったな」なんていいながら毎日通園しています。

先日もフーフー言いながら無言で押しておりました。
あんまり重いので途中で休憩したときに、誰かが背中を押してくれていることに気がつきました。なんとまあ、後に載せている我が子が小さなかわいい手で私の背中を押してくれているのでした。
もちろん、自転車に乗っている本人が押してくれているのですから、意味の無いことはわかっていますが、娘の優しい気持ちに、暑いことも重いことも忘れてしまえます。
「ありがとう。すごく助かるよ」そう言って、笑顔を取り戻した私は元気よく再出発です。
それからというもの、ちょっとした上り坂にさしかかれば、かならず小さな手のパワーを背中に送ってくれています。

いろいろと、怒ったり悩んだりすることもたくさんありますが、やっぱり子どもはかわいいなーと心の底から思えます。


くらむぽん会員T美さん(36歳)のプロフィール
会社員の夫(40歳)と三人の娘(5歳・5歳・9ヶ月全員公立の保育園に通ってい る) 5人家族。大阪府豊中市在住。平日は大阪市内で働くワーキングマザーです。
 

ケイ線

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