でも、家庭ではそんなこと不可能ですよね。各家庭の食生活の好みが、子どもの好き嫌いをかたちづくるのは、むしろ自然なことです。“大人はあんまり野菜を食べないけど、子どもには好き嫌いなく食べてほしい??”それは無理難題です。では、何か名案があるでしょうか?
私は、大人の味覚を確かにすること、これが唯一の解決策だと思っています。
旬の根菜や新鮮な魚、お米の甘み・・・日本の食材には、世界中がうらやむような旨みが宿っています。昆布と鰹できちんととっただしは、あらゆる素材のおいしさを引き出します。調味料の味付けでない、素材そのものの味を敏感に感じとれる舌を、大人みずから作るのです。
毎日時間をかけてお料理しなくていいです。いつもは便利なものを使っていていいです。あるときに本物を作ってみると分かります。分かると作るのが楽しくなります。素材への感謝も湧いてきます。楽しく作ったものをありがたくいただける大人がそばで食をともにするだけで、子どもには本物が伝わります。 |