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幼稚園ガイド   幼稚園 保育園 保育施設 用語集
日吉幼稚園 大阪府・高槻市 電話072-688-6101

日吉幼稚園 DATA ママレポート

園内写真  
<環境・設備>
日吉幼稚園は、成合という山々の壮大な景色に囲まれた、園児490余名という大きな幼稚園です。

その保育内容もテーマパークのように多彩で、幼児に必要な環境があらゆる角度から考慮されています。

園庭には、遮光幕が開閉するUVカットルーフのウッドデッキ、どろんこエリア・砂場・芝生の広場、プレイタウン、小園庭(現在フットサルコートが常設されています)・小動物コーナー・畑エリア・雑草園など、子どもが夢中で遊べるものがたくさん。

音楽室では多様な楽器も用意されていますが、雨天時は積み木やブロック遊びのコーナーとして活用されることもあります。

また音楽室やトイレには様々な絵が飾られていますが、トイレのブース毎の小さな絵は、季節ごとに入れ替えて鑑賞できるように配慮されています。

<課外活動>
課外体育、バレエ教室、サッカークラブなどがありますが、課外体育(1.2年保育)への参加は各学年の80パーセント以上が参加しています。


<体育あそび>

体育あそびは、この幼稚園の大きな特徴になっています。

園内写真

園内写真

特に独自の指導方法によるサーキット遊びでは、体育館に周回コースが設定され、そのコース上に、マット・跳び箱・鉄棒・平均台・タイヤ・ロープなど様々な用具を活用して多彩な運動が展開されます。1回のサーキットあそび指導で、おおよそ10ヶ所の用具が設定され、その用具設定を変化させながら、20種類前後の運動動作を経験します。
約30分間余りの指導時間中(課外体育は50分間)は、ほとんどノンストップ活動しますので、「運動の種類」「運動の量」「運動の楽しさ」が常に子ども達に提供される点が特徴です。

こうした指導のねらいは、幼児期には特定の運動種目だけに偏らず、出来るだけ多彩な運動や動作を経験することです。そして将来それぞれの子ども達が出会うスポーツ(サッカー・水泳・バレエ等)に対してスムーズに適応できるように育つことや、危険を回避できる防衛的な運動能力、そして、何よりも未分化な運動性(幼児期は不随意な動作が伴ったりします。)から脱却して、四肢が自由に使いこなせる分化性の高い運動発達を目指しています。

このサーキットあそびは、現理事長の亡夫で甲南女子大学の体育学教授が開発した指導法ですが、これ以外にも運動会などでみかける‘パラバルーン’という大きな布を広げた遊びを考案されたのも、こちらの先生ということでした。(!)

<保育>
教育目標は「社会を生き抜く体力のある子ども」と掲げられています。
幼児教育の特徴は、小学校以降の教科教育の技術・知識のように「教えることができる」もの(文字・掛け算・円周率などの主題活動)を主体としたものではなく、(考えること)(協力すること)(譲ること)(待てること)(思いやること)(やさしくあること)など、人間社会で生きていくために必要な育ち、しかも「教えることができない」「自らが学び取る」ものを育てることであると水谷園長は考えています。
園内写真
園内写真

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また、園長は「教師は゛教える゛というよりは、むしろ゛関わる゛という形で、関係性の持ち方に高度な技術を要求される。」とも話していました。

そうした(教えることができなくて、自らが学び取るもの)という幼児教育のねらいは、幼稚園の教育要領に謳われている「健康」「人間関係」「環境」「言葉」「表現」という5つの領域に整理されており、そのねらいを達成できるような活動を選んで保育計画が立てられています。

幼稚園の活動内容が、小学校のように一律でなく(国語・算数・・・のように)、幼稚園によってさまざまであるのは、ねらいを達成する手段が各幼稚園に委ねられているという点であることを水谷園長は強調していました。

そして、幼稚園の生活を通して、自己発揮すること(思ったこと・感じたことが言える。やりたいと思ったことが行動に具体化できる。)と、自己抑制できること(人の話を聞く、順番を待つ、協力する、など自制心をともなった行動がとれること。)が身についていくこと。

好奇心や探究心が旺盛になること。「聞く」と「話す」という言葉のキャッチボールがしっかりとできること。自立的で安全な生活ができる能力を身につけること。豊かに感じ、豊かに表現できること。など、他の人から教えることができないものを、自らの体験や活動を通して学び醸成していくことが幼児教育の真骨頂であると語っています。

「できない」「わかりません」「したくないです」というような所謂「NO」が言えることの大切さ。これは、親や教師との関わりの中で、いつも「ダメダメ頑張りなさい。」だけでなく、「そう、できないの? でも、できないって言えることは大切なんだよ。よく言えたね。」というNO発言を肯定的に受け止める関わり方をすることで、何でも言える姿勢が培えるということもあります。とは取材中の園長の弁。
子どもの育ちには、教師と子どもの関係が、上から下へのトップダウン式だけではなく、横と横という対等な並列関係でこそ育っていくというものもあります。
「教える」ではなく「一緒に考える」から意欲とか新しい発想というような、教えることのできないものが育ってきます。
幼児教育とは、そうしたことが本質であるということを基本においているとのことでした。
子どもと関わるときに、子どもの発言を馬鹿にしたり、軽くあしらったりすると、子どもの自尊心が傷つけられます。ひとりひとりの子どもの自尊心を大切にすることには、それぞれのおとなが敏感であって欲しいということでした。
また、保護者の方に対しては、「たとえ先生が未熟だとしても子どもの前では、発言を配慮してほしい」とおっしゃいます。
園内写真

園内写真

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<あとがき>
発せられる言葉や、子どもへの関わり方は、微妙で繊細な部分があり、時には刃物以上に人を傷つけます。しかし、だからといって無菌室ではいけない。ということもあります。
悲しい目にあうことが、後になって高い人格に結びつくキッカケになることもあります。子ども同士の中で、使い走りに使われたり、いつもやられっぱなしだけど、一緒に遊びたいが故に、それを甘んじて受け入れている子どもがいました。それを一概に否定せずに見守ることも時には大切です。
やりたいことが出来れば大人も子どもも幸せなのは同じで、仲間との同舟を楽しんでいるその子どもの世界には大人不可侵の世界がある、とのお話もありました。

お話を伺った水谷先生は、障害児の保育などを経て、平成9年から園長になられたそうです。園のホームページがありますが、その中でも伝言版を公開しているのには、正直驚きでした。中には「ここまでいわなくても」というのもあるみたいですが、光と影を客観的に見れるということで、「さらけ出す」というのを基本スタンスに、先生の名前入りメールでひとつひとつ、早いうちにと頑張って答えていらっしゃいます。その姿勢からか、3年前から月に1回臨床心理士によるキンダーカウンセラーを配置することになりました。
未就園児教室は、2,3歳児の親子を対象に、週1回「ミミちゃん教室」を開いています。
また、幼稚園の入園は3年保育よりも2年保育の希望者を優先し、2年保育の待機児童(所謂浪人状態)は0を目指しているそうです。
預かり保育は、夏・冬・春休みにも開設しています。父母会や卒園生、小学生も課外活動(サッカーや野外活動)に参加して、小学生との交流も盛んなようです。

園を園長先生と歩いていると、子供の方から話し掛けてきてきます。1回訪問しただけでは、つかみきれないたくさんの魅力がそろった幼稚園だと思いました。

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